SSブログ

[book]「嫌われることを恐れない突破力」堀江貴文・勝間和代 [本]




先だっての「挫折力」に引き続き、帯の「何度失敗しても必ずブレイクスルーする生き方に学べ」というフレーズに惹かれて購入。世間では色々言われている二人だけど、実際のところどういう考え方を持っているのだろう?という興味もありました。

結論から言えば期待していた「突破力」については特に示唆なし。ホリエモンは確かに大きな失敗をやらかして以降もはいつくばって生き残ってはいるが、失敗から何かを学んだというよりも、言い訳をしてるだけ。曰く「嫉妬した部下が裏切った」だもんなぁ。所々にもちろん面白いエッセンスはあったんですが、タイトルが内容表してないよなぁ、という感じです。

世の中のマクロ的な動向に対しての言説はそこそこ興味深く読めました。が、僕自身基本的に天下国家・政治経済については普段無関心なので、「へぇ」以外の感想は出ず。情けないことですが。日本には今どうしようもない閉塞感が漂っているというのはよくわかったんだけど、それに対して個々人としてのアプローチが「夢を持て」、じゃなぁ。

一方で勝間さんについて。この人のロジカルな語り口は嫌いじゃないです。著書はちょっと癖のあるものが多いですが(3冊くらい読んだ)、「お金は銀行に預けるな」という新書は、語り口調もロジックも割と肌にあって、マネー音痴の僕にとっても非常に分かりやすいものでした。相変わらず銀行に預けたままですが(笑)。本書でもホリエモンに比べてバランス感覚のある発言が多く好感が持てました。もうちょっと見直してみようか。まぁでも今や一昔前の人だよな。。

nice!(0)  コメント(24) 

地震

僕は大学1年のとき阪神大震災を大阪で経験しています。
が、あのときは揺れ自体はそんなに大きくなかった。
ていうか、鉄筋のマンションの1階だったからかな。
地盤が固いエリアに住んでいたからか。
あと、午前5時台ということで当然眠っていて、
もちろん地震の揺れで目が覚めたけど、半分寝ぼけていたというのもあるのかな。
それからの数ヶ月間はさすがに色々大変だったけれども。

あのとき、神戸を勇気付けたのは、今は無き「オリックス・ブルーウェーブ」でした。
「がんばろうKOBE」のスローガンの下、
神戸に歓喜をもたらすべくリーグ初優勝をやって遂げました。
中心はもちろんあのイチロー。
あの頃、イチロー見たさにしょっちゅう神戸に見に行ったなぁ。
今の奥さんと初めて会った日も神戸に野球を見に行ってました。
そして、マジック1で迎えたロッテとの3連戦も2試合見に行ったな。
まさか3連敗するとは思わなかったけど。
あのときのグリーンスタジアム神戸の盛り上がりっぷりは本当に忘れられません。
震災からたった半年後のことでした。

スポーツだからこそできることが必ずある。

さぁ、今度は東北楽天イーグルスとベガルタ仙台の出番です。
今回被災された方にもイーグルスファン、ベガルタサポが一杯いるはず。
すぐには試合は開催できないだろうけど、
少しずつ取り戻す日常生活の中に、いつか野球やサッカーが戻ってきたなら、
一心不乱に戦って欲しい。選手もスタンドも。
あのときのオリックスのように。イチローのように。神戸のように。

あの頃の「Number」のバックナンバーを引っ張り出してみました。
379号、「Baseball Final 1995」。
「神戸に日本シリーズがやってきた。」という記事より。

「震災の後、神戸からみんなで楽しめるものがなくなってしまいました。
そんな中だからこそ、野球が光って見えた。
何もかも忘れて、オリックスを応援することが、
子供たちだけでなく、僕らにとっても喜びだったんです」
(野球少年の父親)

「うーん、ようやってくれたという感じやね。
ま、集まった連中の半分はにわかファンやろけど、ええやないの。
神戸の人間が心から笑ろたのは、ホンマに久しぶりなんやから」
(南京町の料理店店主)

星野さん、手倉森さん、頼むぜ。


♪ベガルタ仙台 OH! 行くぞ仙台 俺たちと共に READY GO!




―――――――――――――――――――――――――――――――

あれから2日半経ちましたが、後年の自分への備忘録・ログとして、
起こったこと・感じたことを記載しておきます。
個人的メモでありますので、内容レベルが個人レベルであることにご容赦を。

===

地震発生の11日午後2時46分。
21階建てビルの14階にて会議中だった。
折りしも中国とのテレビ会議。
最初の揺れは、あ、地震だ、というレベル。
が、長い。段々揺れが強くなってくる。ただ事ではない。
この手のビルは実際の揺れが終わったあとも揺れが続くというがそのレベルではない。
TVの向こうの中国は「揺れてるの、わかります」という感じだったが。
同席してた来日中の中国の方は「こんなの初めての経験です」と。

TV会議終了後、自分の部署のフロアがある13階へと戻る。
そしてしばらくすると2回目。
余震というには揺れが凄い、さっきより凄い。
うちのオフィスは徹底した紙資料の撤廃によりキャビネや本棚の類が無かったのは
幸いだった。コートをかけてあったハンガーが倒れたくらい。
それにしても未経験のものすごい揺れ。
各デスクにひとつ設置してあるヘルメットをかぶる。

揺れが一段落したところで館内放送「非常階段で外へ非難するように」。
13階から階段で降りる。21フロア分が一気に降りるものだから
もちろん渋滞です。このタイミングで再度きたらどうするんだろう。。
降りながらワンセグでTVニュースをチェック。
まだその頃では仙台都市部の人や九段会館の天井落下くらいしか
ニュースで出ていなかったという記憶が。。

ビル階下の広場に同僚や同じビルに働く他社の方々が集結。
結構な人数です。
とりあえず不安げに携帯のニュースやワンセグをチェックしてましたが、
電話は全然繋がらず。。
そして1時間ほどしてビル内へ戻ってよいとの許可。
えぇ、13階まで歩いて昇りましたよ。。

そこで初めて奥さんに連絡を取ろうとするが、全く電話繋がらず。
メールもだめ。
PCから自分の携帯に試しに送ってみたが全然来ず。
こりゃ携帯メールパンク中だな。。
奥さんオフィスメールへ送ってみるがリプライ無し。
こりゃいよいよやばい。
自宅に電話してみたが普通のアナウンス。電源が切れてる?
東電のHPを見てみるとうちのエリアは停電中!
こりゃ帰っても何もできんぞ。
ていうか電車全て止まってるのでそもそも帰れない。

ウチの会社の指示としては
「会社にいるほうが安全なので、無理に帰宅せず、オフィス待機」
とのこと。
仕方なくちょっと残した仕事をしつつ、ニュースをチェックし、
奥さんに何度も電話する。つながらず。
「固定電話にはつながりやすいぞ」という同僚の情報を聞き、
静岡の奥さんの実家に電話してみる、繋がった。
奥さんは地震直後に会社を出発し、家に向かって歩いているらしい。
一安心、、というか帰っても何もできないぞ。。。
一方、茨城某所にいる兄一家も気になるので愛知の実家に電話。
まだ未確認だったが、その後、家の中はメチャクチャだが
とりあえずみんな無事との連絡を聞く。一安心。

そして6時頃、自宅に到着した奥さんから会社PCへメール。
(携帯→PCメールはちゃんと届いた)
「自宅到着、CDラックめちゃくちゃ」
そして電話も奇跡的につながる。
CD以外の被害は大きくない模様。まぁ良かった。
そして奥さんは、同じ区でも停電してない家に
お邪魔させてもらうことになったらしい。
真っ暗な部屋に一人で待ってもらうよりは全然良い。ありがたかった。
本当は早く僕も帰ればよかったんだけどね。

さて、奥さんは同僚宅に泊めてもらうことになったので、
電車動かないなら会社宿泊も辞さずというつもりだったが、
まず東電のHPで家近辺の電気が復活したという情報をGET。
午後10時過ぎになって、オフィス最寄の相鉄線が動き出したとのニュースが。
普段は相鉄→横浜駅→JRというのが帰宅ルートだが、
相鉄を逆方面(下り)に進んで西谷までいけば家まで5キロ。
帰宅を決断。

相鉄の下りはそんなに間を空けずに来た。
そんなに混んでもない。
予定通り西谷で降り、北に向かう。
山を越え、鶴見川を渡れば自宅近辺。
徒歩のスピードは時速5キロくらいだというが、
本当に歩き始めて1時間ほどで自宅に到着。ちょうど日付変わる頃。
こんな感じでした。
http://twitpic.com/48h81g

それからはテレビのニュースをひたすらチェック。
段々明らかになる被害の模様。
そうだった。神戸の震災だって日を追うごとにどんどん分かってきたんだった。
特に今回は広範囲でしかも都市部ではないため、情報の収集が難しいはずなんだ。

翌日朝には奥さんも帰ってきた。
家で過ごすしかない。
本当なら神奈川ダービー@日産スタジアムだったんだけど、それどころじゃない。
が、ずっとニュースばかり見てても気が滅入るし
あまり精神衛生上良くないとの話もあったので、
たまっていた大河ドラマ「江」を4話分くらい一気に見る。
本能寺の変とその後にぶったまげた。
ありゃー、週刊誌やネットで叩かれるはずだわ。
・・・

===

地震メモ以上。

nice!(0)  コメント(17) 

[book]「挫折力」冨山和彦 [本]


挫折力―一流になれる50の思考・行動術 (PHPビジネス新書)

挫折力―一流になれる50の思考・行動術 (PHPビジネス新書)

  • 作者: 冨山 和彦
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2011/01/19
  • メディア: 新書


世にありふれた成功本、ノウハウ本、
なるほど、サクセスストーリーは聞こえもよく
モチベーションも上がる気がします。
けど、実際には日々の仕事や生活では失敗の連続。
僕もこれまでの仕事の中でいくつもの失敗をしてきました。
だけども、そこから何を学べるか。
悔やんでいたり何かに責任転嫁しても仕方がない、
自分自身を向上させるためには失敗から学ぶことは非常に大事だと思います。
(まぁもちろんそれもお題目でなかなか難しいんですが)

そんなわけで手に取ったのがこの本。
帯には「失敗を愛せる人が最後に勝つ」「打たれ強さの鍛え方」。
本文の序盤では「挫折とは、自分の能力以上のことに
挑戦した(≒成長しようとした)証拠である」。
失敗からの学び方のエッセンスがどんどん出てくると思い、
楽しみに読み進めてみたのですが。

前半こそ、この本を手に取ったきっかけの思いを満たす内容ではありましたが、
後半は会社の生き抜き方みたいな陳腐なノウハウがずらり。。
組織上での人間関係のすり抜け方や、権力のうまい使い方、
ありふれたリーダーシップ論。
まぁ一応「挫折に打ち勝つ力」というキーワードでつながってはいるのですが、
別にその辺は他にいくらでもノウハウ本があると思うんだけなぁ(読まないけど)。

一点だけ、中盤の「捨てる覚悟を持つための技」は、興味深く読めました。
曰く「下手な延命処置は、むしろ会社の寿命を縮める」。
会社を「チーム」や「プロジェクト」に置き換えてもいいでしょう。
捨てることによる代償をしっかりと受け入れて、次を仕掛ける。
そんなうまい「捨て方」が紹介されており、ここは参考になったかな。
偶然、フロサポ仲間のたつパパさんが同じような本を読んでいてビックリ。
「捨てる」は直近のキーワードにしてみよう。

それにしても、ビジネス本は選ぶのが難しい。。
慎重に行こう。

nice!(0)  コメント(21) 

AMPセッション 2011/03 [バンド関係]

関係者の皆様、お疲れ様でした。
ちょっと少なめでしたが、エントリーも全て消化できたようでヨカッタヨカッタ。
また来月もよろしくお願いします。

●「LOVE LOVE SHOW」THE YELLOW MONKEY×2
いやーやっぱイエモン楽しい。
K林さんVocalのときはリードギターでシンプルなオクターブフレーズを。
そしてギターボーカルもやらせてもらいました。
ボーカルのほうは準備時点からドギマギしてしまい録音操作を忘れて、
まだ録音結果チェックしてませんが、聞きたいような聞きたくないような。
まぁでもギターボーカル楽しい。やっぱ手ぶらでボーカルやるよりやりやすいな(笑)
リズム隊ももう長い付き合いのMasacy&Oboさんなんでやりやすかったなー。

●「学園天国」KYON2×2
卒業シリーズの一環?
当然盛り上がっちゃいますよね。楽しかったー。
急遽Bass弾いてくれたK兄にも大感謝!

●「目を閉じておいでよ」BARBEE BOYS
これまた懐かしい選曲。シングルCD持ってたなぁ。
イントロのフレーズはハーモナイザー使って似非ハモリ(笑)
曲中もテキトーコピーでスイマセンデシタ。
僕以外にもK兄&スケキヨが弾きましたが、三者三様の解釈で全然フレーズ違う。
面白かったなぁ。他人のプレイを聴くのはやっぱり楽しい。

●「STAY FREE」KATZE
僕的には本日のハイライト。中学の頃聴きまくったなsぁ。
コーラスと音作りに魂込めました。
展開変わるごとに音色切り替えてもうてんやわんや。
K林さんのアツいVocal、僕&KGMさんのハモリ(?)コーラス、
そして美味しいとこ間違えちゃったけど(笑)渋いBozさんのBass。
オヤジロッカーここにあり。でも曲の熱さはそのままに楽しい演奏でした。

・「千手観音」すげー曲。楽しそうでうらやましかったぞ。
・「贈る言葉」、金八先生の物真似で歌えばよかったw

そういえば、BGMで流れてた林檎&スピッツマサムネの曲、
確か昔Aptoの候補曲になったはず。
久々に聴いたけどセッションでやったら面白そう。リクエストしとくかな。


nice!(0)  コメント(18) 

[book]「ホルモー六景」万城目学 [本]


ホルモー六景 (角川文庫)

ホルモー六景 (角川文庫)

  • 作者: 万城目 学
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/11/25
  • メディア: 文庫


「鴨川ホルモー」の続編・・・というか、外伝。スピンオフってやつですか。
「鴨川~」のストーリーと同時期に、またその後起こった出来事を
短編風にまとめた小説です。
前作との絡みの妙がかなり面白かったです。

もちろん「鴨川~」を読んでから、これを読んだほうがいいですが、
できれば映画を観たほうが更に楽しめるかも。
※まぁ映画自体はさほどの出来でもなかった気がしますが。
映像化された「オニ」を思い浮かべながら、また新しい話を読めるので
もう面白くって面白くって。

舞台が京都ということもあり、うまく歴史ネタを絡ませてるのがまた面白いですね。
最終章の「本能寺の変」のくだりはなんだかちょっと泣けてきたなぁ。
そして一編だけ東京に舞台を移した「丸の内サミット(=合コン)」、
これまた良い。なんと東京でも・・・。

まぁこの本の面白さは前作を読んでこそ。当たり前ですけど。
僕が更に楽しめたのは、前作→前作原作の映画→本作という順番だったからかな。
そういえば、「下妻物語」もこのパターンですが、
「ホルモー」が特徴的なのは映像化しないと全く想像できない「オニ」の存在でしょう。
凄いなぁ。

nice!(0)  コメント(27) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。